【論文サマリー】高齢入院患者における鎮静催眠薬の新規開始と退院時更新率(BMC Geriatr, 2018)

■ Citation

Bourcier E, Baptiste A, Borowik A, Zerbib L, Bonnet-Zamponi D, Tubach F, Fernandez C, Hindlet P.
Sedative-hypnotic initiation and renewal at discharge in hospitalized older patients: an observational study.
BMC Geriatr. 2018.

■ 研究デザイン

・多施設後ろ向き観察研究
・対象:入院前に鎮静催眠薬(SH)を使用していない65歳以上の入院患者1,194名
・施設:フランス8病院(内科6ユニット、急性期老年科6ユニット)
・主要評価項目:
 - 鎮静催眠薬の新規開始率
 - 退院時における処方更新率

■ 主な結果(Abstract based)

・入院20日後の時点で、21.5%に鎮静催眠薬の新規開始を認めた
・入院中にSHを開始した患者のうち、自宅退院患者の38.7%で処方が継続された
・回復期リハビリテーション施設へ転院した患者では56.0%で処方が継続された
・患者特性および病院の組織パターンとSH新規開始との関連は認められなかった
・入院6日目以降のSH開始は、リハビリ施設転院患者における処方継続リスク低下と関連した(OR 0.19, 95% CI 0.04–0.80)

■ 著者の結論

・入院は鎮静催眠薬が新規に開始されるリスク期間である
・特にリハビリ施設へ転院する患者では、退院時の処方更新に注意が必要である

■ 原著論文

Bourcier E, et al. BMC Geriatr. 2018.

■ PubMed

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30428839

※本ページは原著論文のAbstractをもとに、研究デザインおよび主要結果を要約したものです。詳細は原文をご参照ください。

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この記事を書いた人

大学病院勤務18年目の病院薬剤師。

血液腫瘍、がん薬物療法、免疫チェックポイント阻害薬(irAE)、レジメン管理などを中心に、日々の臨床に携わっています。

このブログでは、知識を得るだけでなく、「なぜそう考えるのか」そして「どう臨床で活かすか」を大切にしています。

教科書や添付文書だけでは分かりにくい臨床での思考過程、論文の読み解き方、新薬・レジメンの実践的なポイントなどを、病院薬剤師の視点から分かりやすく発信しています。

【資格】

日本病院薬剤師会 病院薬学認定薬剤師
日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師
日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療専門薬剤師

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