運営者について
「Taka’s Drug Info 〜病院薬剤師のための実践DI〜」をご覧いただき、ありがとうございます。
当サイトを運営しているTakaです。
大学病院に勤務する病院薬剤師として18年間、病棟業務、ICU、医薬品情報(DI)、がん薬物療法など、さまざまな臨床業務に携わってきました。
現在は特に、血液腫瘍、がん薬物療法、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)による免疫関連有害事象(irAE)、抗がん薬のレジメン管理などを中心に臨床に携わっています。
保有資格
- 日本病院薬剤師会 病院薬学認定薬剤師
- 日本病院薬剤師会 がん薬物療法認定薬剤師
- 日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療専門薬剤師
Taka’s Drug Infoについて
臨床では、添付文書やガイドラインを確認するだけでは、すぐに答えが出ない疑問にたびたび遭遇します。
「この検査値の変化をどう解釈するのか」
「この有害事象は薬剤によるものなのか、それとも別の病態なのか」
「推奨されている治療を、この患者さんにもそのまま当てはめてよいのか」
こうした疑問に対して、論文、ガイドライン、添付文書などの根拠を確認しながら、実際の臨床でどう考え、どう判断するのかまで整理することを、このサイトでは大切にしています。
単なる医薬品情報のまとめではなく、迷ったときに立ち返ることのできる、臨床における「薬の拠り所」。
そんなサイトを目指しています。
Evidence to Practice ― 根拠を、現場で使える知識へ。
扱うテーマは主に、
- がん薬物療法
- 血液腫瘍
- 免疫チェックポイント阻害薬とirAE
- 抗がん薬の副作用対策
- 新薬・レジメン
- 日常診療で遭遇する薬物療法上の疑問
- 医薬品情報(DI)
などです。
病院薬剤師をはじめとする医療従事者が、臨床で迷ったときに「まずここを確認してみよう」と思える場所を目指して、情報を発信しています。
このサイトを始めた理由
薬剤師として臨床に出ると、学生時代に学んだ知識だけでは対応できないことが数多くあります。
私自身も、患者さんを担当し、医師や看護師をはじめとする医療スタッフと議論し、論文やガイドラインを調べながら、一つずつ臨床での考え方を身につけてきました。
その過程で得た知識や考え方を、自分自身の備忘録として残すだけでなく、同じように臨床で悩む薬剤師と共有できればと思い、このサイトを運営しています。
なお、当サイトは主に医療従事者・薬学生を対象としており、掲載内容は一般的な医学・薬学情報の提供を目的としています。
個々の患者さんの診断や治療を目的とするものではありません。現在治療を受けている方は、薬物治療に関する具体的な疑問について、必ず担当の医療機関へご相談ください。
私が薬剤師になった経緯
幼少期から薬のお世話になっていた
私は幼い頃から慢性蕁麻疹に悩まされており、薬で症状が改善する一方で、副作用で眠くなるという経験に、幼いながらも興味を抱いていました。
中学生の時には急性胃腸炎(イレウス)で入院し、その際に親から「ピルブック」という一般向けの薬の本を渡され、さらに薬への興味が深まりました。このことが、薬の世界に足を踏み入れる大きなきっかけとなりました。
勉強は得意ではなかったが、化学だけは違った
私は勉強が得意なタイプではなく、興味がないことは長続きしない性格でした。ただ、スポーツはそこそこ好きで、中学・高校ではハンドボール部に所属していました。しかし、成績は全般的に芳しくなく、唯一化学だけは面白く感じ、熱心に取り組んでいました。
「化学が得意なら薬学部に行けるだろう」という単純な発想で、薬学部への進学を目指しました。国家資格という点でも将来性があり、自然と薬剤師の道を考えるようになったのです。
大学生活と薬剤師への道
ハンドボールを引退してから受験勉強を本格化させましたが、結果は関東圏の薬学部は全て不合格。地方の薬学部へ進学することになりました。
大学では一人暮らしや部活動(アメリカンフットボール)、遊びを楽しみながらも、4年生での病院実習を通じて「薬剤師ってこんなに勉強しているんだ」と感銘を受け、臨床薬剤師としての将来に強く惹かれるようになりました。
そのため、さらに深く学びたいと思い、大学院進学を決意しました。特に臨床薬学を本格的に学べるコースを選び、海外研修も視野に入れて都内の大学院へ進学しました。
薬剤師になった後
大学院進学後
大学院進学後は、調剤薬局やドラッグストアでアルバイトをしている中で病院薬剤師が良いのではないかと考えました。大学院ではアメリカ・タイからの交換留学生との交流を通じて、海外の薬剤師の魅力にも惹かれるようになりました。
さらに縁があり、タイのKhon Kaen Universityで1ヶ月間のがん化学療法研修を行う機会も得ました。この経験を通じて、日本と海外の薬剤師の実力には大きな差があることを感じました。
海外の薬剤師に共通していることは、根拠にしっかり基づいて薬物療法を行なっているということと、患者さんの病態について医師としっかりディスカッションをしているということです。患者さんのCTやレントゲンなどの画像を他のスタッフと供覧し、ディスカッションしている姿はとても印象に残りました。
就職後
卒業後は都内の大学病院に就職し、内服薬や注射薬の調剤、手術室、ICU、医薬品情報室など、多岐にわたる業務を担当しました。
経験を重ねる中で、患者さんから感謝される喜びや、仕事のやりがいを強く感じるようになりました。特に薬剤師として3年目を迎えた頃から、この仕事に対する情熱が一層深まっていきました。
海外研修で得た知識や経験は、実際の臨床現場で活かすことができ、がん患者さんに貢献したいという思いが強まりました。そのため、がん薬物療法に関する資格を取得することを決意しました。
資格取得後も、多くの患者さんと接する中で、「傾聴することの重要性」や、自分の言葉が患者さんを楽にすることがあるということを実感しました。
今後もこれまでの経験を活かし、患者さんに寄り添うとともに、薬剤師としてのスキルを同業者にも共有できればと思ってこのサイトを立ち上げました。
最後に
臨床で生まれた疑問をそのままにせず、根拠を調べ、自分なりに考え、再び臨床へ還元する。
その積み重ねをこのサイトで共有することで、私自身も学び続けながら、誰かが薬物療法で迷ったときの「薬の拠り所」になれればと考えています。
ご意見やご質問がございましたら、ぜひこちらまでお寄せください。
