-
現場で通用する、本物の臨床力を育てるために
病棟で薬剤師に求められる「本当の役割」とは? チーム医療の一員として患者さんに寄り添い、医師や看護師と協力して最適な治療を提供することは、薬剤師の当然の役割となっています。しかし実際に病棟に出てみると、「薬剤師はどこまで主体的に動けるのか... -
Cabozantinib+Atezolizumab併用療法の最終結果(CONTACT‑02試験)
この研究の目的 「転移性去勢抵抗性前立腺癌に対するCacozantinib+Atezolizumabの有効性を示す」 今まで、前立腺癌に対する免疫チェックポイント阻害薬(ICIs)は承認されておりませんでしたが、この試験の結果からAtezolizumabが承認されるようになるか... -
臨床薬剤師の使命とは?― ファーマシューティカルケアの視点から考える本当の役割 ―
はじめに:天の声に導かれて ある日ふと、「臨床薬剤師の使命とは何か?」という言葉が、頭の中に響きました。それは忙しい日々に流されかけていた私にとって、立ち止まり、問い直すきっかけとなる問いでした。そして今、私はこう確信しています。臨床薬剤... -
irAEの頻度とその対策について
頻度別 irAE 一覧(『がん免疫療法ガイドライン第3版』より) 免疫関連有害事象 (Immune-related adverse events : irAE) は、セルフモニタリングが重要といいつつも、従来のcytotoxic chemoと違い、さまざまな有害事象が出現する可能性があるため、医療従... -
薬剤師のための抗がん剤制吐療法ガイド:悪心・嘔吐のメカニズムから治療戦略、患者指導まで
1. はじめに:抗がん剤と悪心・嘔吐 抗がん剤治療はがん細胞を攻撃する一方で、正常な細胞にも影響を及ぼし、様々な副作用を引き起こします。中でも、悪心※1・嘔吐※2は患者さんのQOLを著しく低下させる深刻な副作用です。 抗がん剤治療(化学療法:chemoth... -
パクリタキセルを投与する患者さんに緑内障があったら?
パクリタキセルの前投薬としてジフェンヒドラミンが指定されているけど、緑内障の患者さんなど禁忌の患者さんにはどうするべき?他の抗ヒスタミン薬でも大丈夫? 結論からいうと、ジフェンヒドラミンによる抗コリン作用が問題になるのであれば、第二世代の...
1